はじめに🎣
釣りを始めようと思って釣具店に行くと、種類豊富な「竿(ロッド)」に圧倒される方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初心者がまず押さえておくべき竿の種類・構造の基礎をわかりやすく解説します。
「硬さ・長さ」や「スピニング・ベイト」などの分類は別記事に譲り、竿そのものの“仕組みと形状”に絞ってご紹介します。
1. のべ竿とガイド付き竿の違い
のべ竿(ガイドなし)
ガイドが付いておらず、リールも使わない竿です。主に渓流釣りや堤防のサビキ釣り、池や川での小物釣りなどに使われます。仕掛けは竿先に直接結びます。
- ◎ 軽くて扱いやすく、低価格
- △ 糸の長さが固定、遠投は難しい
ガイド付き竿(リールをつけて使う竿)

複数の「ガイド」と呼ばれる輪が竿についており、リールから出た糸を通して使う構造です。投げ釣り、ルアー釣り、磯釣りなど幅広く対応します。
- ◎ 飛距離が出せる、深場も探れる。
- △ のべ竿よりやや重く、初期費用もやや高め。のべ竿に比べるとはじめはトラブルが多い。
2. 竿の継ぎ方による分類
振り出し竿(テレスコピックロッド)
アンテナのように伸ばして使う竿で、縮めると非常にコンパクトになります。電車釣行や自転車釣り派に人気です。
- ◎ 仕舞寸法が短く、持ち運びに便利
- △ 継ぎ目が多く、並継に比べて感度がやや落ちる場合も
並継竿(1ピース〜4ピースなど)
パーツを差し込んで組み立てる竿で、ブランク(本体)の性能を最大限引き出せる構造です。
用途や携帯性に応じてピース数が異なります。
- 1ピース:感度・パワー最重視(携帯性は低)
- 2ピース:バランス型、最も一般的(カバンには入らないね!)
- 3〜4ピース:遠征・旅行に最適
パックロッド(マルチピース/トラベルロッド)
4〜6ピース以上に分割できる竿で、リュックやスーツケースにも収納可能。出張や旅行先で釣りを楽しみたい方におすすめです。
- ◎ 持ち運び最強クラス
- △ 安価な製品は継ぎ目のガタつきに注意
💡「パックロッド」は構造ではなく用途ベースのジャンル名💡
- 「並継の4ピース以上=パックロッド」とされることが多い
- ただし、振り出し式のパックロッドも存在(例:仕舞い30cmのコンパクトロッド)
- あくまで「バックパックやスーツケースに収まるよう設計された竿」を総称した言葉です
3. 目的に応じた大分類(釣法別)
細かい釣種の分類は別記事で紹介しますが、ここでは「釣り方」ごとに大きく分けた竿の用途をご紹介します。
ルアーロッド
ルアー(疑似餌)をキャストしてアクションを加える竿。軽さと操作性、感度が重視されます。ブラックバスやシーバスなどを狙う方に。
餌釣り用ロッド
虫エサや練りエサ、オキアミなど自然のエサを使う釣りで用いられる竿。ウキ釣りやちょい投げ、磯釣り、船釣りなどに対応します。
まとめ
釣り竿には「ガイドの有無」「継ぎ方」「用途」などによってさまざまな種類があります。まずはどんな釣りをしたいのかを考えたうえで、使いやすい1本を選びましょう。
次回は、さらに細かく「竿の硬さ(パワー)」や「長さ(レングス)」についても解説しますので、ぜひ併せてご覧ください。
▶️ 【次回予告】竿の硬さ?選び方の基本ガイド
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